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岩手県の市町村合併考察 計12か所
地方 都市圏 新市町村名/旧市町村数/分類記号/備考
県南 一関/千厩 一関市 8 × 千厩都市圏丸ごと一関市に
水沢 奥州市 5
- 西和賀町 2 湯田都市圏のような地区
北上 花巻市 4
- 遠野市 2 宮守は花巻の影響もあり
盛岡 盛岡 盛岡市 2
八幡平市 3 西根が要であり経由地
県北 二戸 二戸市 2
八戸/久慈 洋野町 2 × 県境の事情
久慈 久慈市 2
沿岸 宮古 宮古市 4 川井西部は盛岡寄り
大船渡 大船渡市 2
都市圏跨ぎは「/」で区切って両方の都市圏を記載。
新市町村名をクリックタップしますと下部の表へ移動します。
跨ぎ以外は合併区域の主要部が所属する都市圏です。
(北上・花巻は1つの都市圏)
【分類記号】
●:都市圏またはサブ圏の中心都市と、通勤先1位が
  合併区域内である市町村との合併。
◎:中心都市を含まない都市圏内・サブ圏内の合併。
△:上記以外で複数の都市圏には跨らない合併。
×:複数の都市圏に跨る合併全て。


市町村合併地図 (クリックタップで都市圏図へ)
平成12年(2000年)以降の合併です。
赤文字は旧市町村、黒文字は新市町村名、
下線は継続名称、灰色は未合併。




都市圏明細マップ (赤文字が都市圏の中心)
通勤10%圏を基本とする独自算出の都市圏です。
赤の点線で合併範囲の地名を囲みました。
都市圏毎に着色(上の図とは無関係の色です)。



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以降の人口と面積は平成27年、通勤は平成12年のデータです。出典:国勢調査結果(総務省統計局)。
買物先は県庁サイト内で見つかるうち最新の平成20年度岩手県広域消費購買動向調査結果報告書が出典元です。

県南広域

一関市 1市5町2村合併、人口121,583人、面積1256.42k㎡。
    右の印はページ上部の表に対応します。
×
自治体名と
平成27年
国勢調査
の人口

従/就
内/住
平成12年国勢調査での通勤先(%)
左から多い順1~5位。1%未満略。
10%以上を太字、都市圏毎に着色。



一関市
58,830-
1.14
85.2
平泉
2.8
★花泉
1.8
水沢
1.3
- -





花泉町
13,222-
0.78
60.7
★一関
22.3
宮城県
若柳町
2.8
★藤沢
1.7
宮城県
金成町
1.3
宮城県
中田町
1.2
川崎村
3,677-
0.93
59.5
★一関
19.0
★千厩
9.3
★東山
2.84
★藤沢
2.76
★花泉
1.4
東山町
6,816-
0.88
64.3
★一関
15.1
★大東
4.3
★千厩
4.3
水沢
2.9
★川崎
1.7
千厩町
11,653-
1.13
75.1
★一関
5.1
★藤沢
4.7
★大東
3.3
★室根
3.2
★川崎
2.2




室根村
5,173-
0.79
65.0
★千厩
11.9
宮城県
気仙沼
11.5
★一関
2.5
★藤沢
2.3
★大東
1.7
藤沢町
8,235-
0.88
70.2
★千厩
10.6
★一関
7.6
★花泉
2.7
★川崎
2.5
-
大東町
13,977-
0.83
74.3
★千厩
7.3
★一関
6.4
★東山
4.5
水沢
1.8
- -
★は合併相手。左端の背景色付き(一関・千厩)は都市圏の中心。
欄の上の行は従業者/就業者比、下の行は自市町村内従業率
千厩都市圏は規模が小さく、将来の再合併を先取りするように
都市圏3町村丸ごと一関市と合併(藤沢は後から編入)。
市の東端で気仙沼への通勤も多い旧室根村の買物先(品目総合)は
気仙沼47.7%、★千厩25.8%、村内16.7%、★旧一関4.7%。

千厩中心部


奥州市 2市2町1村合併、人口119,422人、面積993.3k㎡。
水沢市
56,995-
1.07
73.8
金ケ崎
5.85
★江刺
5.8
★胆沢
3.6
★前沢
3.23
北上
3.21




-

江刺市
28,864-
0.91
72.1
★水沢
14.6
北上
5.6
金ケ崎
3.3
- - -
胆沢町
15,547-
0.77
58.8
★水沢
26.3
金ケ崎
3.9
★前沢
3.1
★江刺
2.3
北上
2.2
-
前沢町
13,788-
0.97
65.3
★水沢
16.9
一関
5.2
★胆沢
2.1
金ケ崎
2.1
平泉
1.8




衣川村
4,228-
0.75
58.7
★前沢
10.6
一関
9.6
★水沢
8.8
平泉
4.4
★胆沢
2.5
-
★は合併相手。
水沢都市圏+前沢サブ圏の合併。衣川の買物先(品目総合)
は★前沢65.3%、★水沢12.7%、旧一関10.5%。

水沢駅前


西和賀町 1町1村合併、人口5,880人、面積590.74k㎡。
湯田町
2,936-
1.10
83.6
北上
8.4
★沢内
4.7
秋田県
横手市
1.5
- - - 西


沢内村
2,944-
0.89
80.6
★湯田
9.3
北上
4.1
盛岡
2.9
雫石
1.0
- -
★は合併相手。
沢内→湯田の通勤が都市圏基準の10%に届かないものの、
湯田都市圏のような和賀郡西部の合併(郡東部は1991年に
北上市と合併)。沢内から北上へ行く際も湯田を経由。

ほっとゆだ駅前


花巻市 1市3町合併、人口97,702人、面積908.39k㎡。
花巻市
69,234-
1.00
78.6
北上
10.7
盛岡
3.8
★石鳥谷
2.0
★東和
1.0
- 北上
都市






東和町
8,754-
0.77
64.2
★花巻
19.6
北上
8.0
★石鳥谷
1.8
盛岡
1.4
宮守
1.1
-
石鳥谷町
14,383-
0.80
58.0
★花巻
19.0
盛岡
7.8
紫波
5.9
北上
3.4
矢巾
1.7
-
大迫町
5,331-
0.86
70.8
★花巻
9.5
★石鳥谷
5.6
紫波
4.73
盛岡
4.71
北上
1.6
- -
★は合併相手。
花巻を1位通勤先とする範囲での合併。

花巻市街


遠野市 1市1村合併、人口28,062人、面積825.97k㎡。
遠野市
23,653-
0.99
92.0
釜石
1.7
★宮守
1.25
北上
1.21
- - - -

宮守村
4,409-
0.81
68.3
★遠野
9.5
花巻
8.4
北上
3.9
東和
3.2
盛岡
1.9
- -
★は合併相手。
宮守は遠野と花巻に挟まれた位置にあり、買物先(品目総合)は
旧花巻41.4%、★旧遠野38.4%、村内10.5%、北上5.6%。

遠野市街


盛岡広域

盛岡市 1市1村合併、人口297,631人、面積886.47k㎡。
盛岡市
285,480+
1.12
87.4
滝沢
3.1
矢巾
3.0
紫波
1.0
- -





玉山村
12,151-
0.97
58.9
★盛岡
21.2
滝沢
7.3
岩手
4.5
西根
4.3
-
★は合併相手。
盛岡都市圏内の合併です。
盛岡と玉山の主要部間は途中で滝沢村を経由。
このほか盛岡市は1992年に都南村を編入しています。

玉山(好摩)


八幡平市 2町1村合併、人口26,355人、面積862.3k㎡。
西根町
15,862-
0.92
69.0
盛岡
10.6
★松尾
5.6
滝沢
4.4
玉山
4.0
岩手
3.3
西






松尾村
5,850-
0.98
67.2
★西根
15.4
盛岡
7.1
滝沢
3.1
岩手
2.6
玉山
1.7
安代町
4,643-
1.00
84.6
盛岡
2.8
秋田県
鹿角市
2.5
★西根
2.4
★松尾
2.3
浄法寺
1.2
-
★は合併相手。
八幡平市内では西根が中心核で盛岡への経由地でもあります。
国道・高速・鉄道が盛岡側から西根-松尾-安代の順。
安代は1986年に広域圏を二戸側から盛岡側へ移籍。
安代からの買物先(品目総合)は★西根39.6%、旧盛岡(都南含)
24.5%、鹿角14.9%、安代町内13.5%、旧二戸4.7%。

安代(荒屋新町)


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県北広域

二戸市 1市1町合併、人口27,611人、面積420.42k㎡。
二戸市
23,545-
1.09
85.1
一戸
5.9
軽米
1.5
青森県
三戸町
1.23
九戸
1.20
★浄法寺
1.18
-

浄法寺町
4,066-
0.92
80.9
★二戸
8.1
安代
2.9
一戸
2.2
盛岡
1.3
- -
★は合併相手。
浄法寺は二戸都市圏外ですが二戸が1位通勤先。

二戸駅前


洋野町 1町1村合併、人口16,693人、面積302.92k㎡。 ×
種市町
11,434-
0.69
60.8
青森県
八戸市
20.8
久慈
5.8
青森県
階上町
3.0
- - 八戸
都市圏


大野村
5,259-
0.82
71.8
久慈
11.6
青森県
八戸市
7.3
軽米
4.1
★種市
2.3
- 久慈
都市圏
★は合併相手。
県境の壁で八戸と合併できず、久慈市周辺部になるよりは自身
が核になる合併を、と望んだ種市(海側=洋)と、規模差が大き
すぎる久慈よりは種市と合併した方が安心と考えた大野(内陸)
とが合併、と推測できなくもない組み合わせです。

買物先(品目総合)も八戸側と久慈側に分かれる傾向で、
種市は町内35.3%、八戸28.8%、旧久慈21.8%、階上13.0%。
大野は久慈66.6%、八戸29.4%、大野村内2.3%、★種市1.1%。
八戸か久慈へ行く際に合併相手は経由せず、通勤や買物での
互いの行き来も少数。
国道45号・JR八戸線沿いに久慈-種市-階上-八戸の順。

大野村の合併相手を選ぶ住民投票では種市が久慈の約1.4倍得票。
大野村議会が合併議案を一度否決し、翌月に可決したのが奇妙。

[将来]八戸と久慈のどちらかと合併する必要に迫られる場合は
旧種市町と旧大野村で意見が分かれて困るかもしれません。


久慈市 1市1村合併、人口35,642人、面積623.5k㎡。
久慈市
33,117-
1.04
91.0
青森県
八戸市
1.5
野田
1.4
種市
1.1
- -





山形村
2,525-
0.97
82.5
★久慈
12.3
九戸
1.9
- - -
★は合併相手。
久慈都市圏内の合併です。


久慈コーナー(盛岡駅)


宮古市 1市1町2村合併、人口56,676人、面積1259.15k㎡。
宮古市
48,051-
1.04
91.9
山田
2.1
★田老
1.1
- - -





新里村
2,852-
0.80
62.0
★宮古
32.5
★川井
2.6
- - -
田老町
3,172-
0.87
70.8
★宮古
21.4
岩泉
3.1
- - -
川井村
2,601-
0.94
79.7
盛岡
8.1
★宮古
5.9
★新里
2.0
- - -
★は合併相手。川井は後から編入。
旧川井村は東西に30km以上あり、村役場所在の東部はおそらく
宮古の影響が強く、西へ行くほど盛岡の影響が強まりそうです。
国道106号やJRが宮古-新里-川井東部-川井西部-盛岡の順。

川井の買物先(品目総合)は旧盛岡43.2%、★旧宮古43.1%、
川井村内7.2%で盛岡と宮古に二分傾向。
もし川井が東西に別々の村だったら(≒昭和の合併が無ければ)
平成の合併では盛岡市と宮古市に分かれたかもしれません。


大船渡市 1市1町合併、人口38,058人、面積322.5k㎡。
大船渡市
31,762-
1.10
90.3
陸前高
田3.8
★三陸
1.8
住田
1.0
- -







三陸町
6,296-
0.82
71.5
★大船渡
22.7
釜石
3.0
- - -
★は合併相手。
大船渡都市圏内の合併です。

大船渡駅前


まとめ
旧川井村のうち盛岡寄り地区まで宮古市になったのは
辛そうな合併で、都市圏跨ぎの洋野町は県境の事情と
久慈への吸収回避のためでしょうけど将来は川井村的
状況になりそうな気がかりな合併です。
また、2方面の影響が強いうちの一方を選んだ例として
一関市旧室根村・遠野市旧宮守村があり、両村とも合併
時5千人台だった人口規模上どこかと合併する必要性に
駆られたと思われます。
あとの8か所は(旧玉山村が交通面で飛び地に近いものの)
生活圏に沿った無難な合併と思われます。

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通勤流動

このページの履歴:
2018. 9.22 公開しました。
2018. 9.28 宮古市と大船渡市の表の★印入れ忘れ修正しました。
2018.10.26 上部の表の新市町村名クリックタップで下部の表へ移動するようにしました。
2018.12. 2 「都市圏毎に着色(上の図とは無関係の色です)。」の説明行を追加しました。
      通勤表のサブ圏はマップや市町村枠に合わせて無着色にしました。
2019. 5.26 マップの滝沢村を市に直しました。
2019. 6.20 表の右端の洋野町を背景無着色に変更しました(八戸都市圏の旧種市町がメインのため)。
2020. 1.22 表の右端の新市名欄の水沢市を奥州市に直しました。
      右端新市名欄の遠野市を背景無着色に変更しました(他の都市圏から独立している旧遠野市がメインのため)。
2020. 1.28 北上・花巻都市圏を北上都市圏と花巻サブ圏に分けました。
2020. 4.22 ページ下部に都市圏関連目次を掲載しました。都市圏を1ページ目、合併を2ページ目という扱いをやめました。
2020. 7. 3 八幡平市の欄の「合併より少し前に二戸の広域圏から」を「1986年に広域圏を二戸側から」に訂正しました。