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福井県の市町村合併考察 計10か所

都市圏 新市町村名/旧市町村数/分類記号/備考






福井 福井市 4
坂井市 4 坂井郡内4町
あわら市 2 芦原温泉と芦原温泉駅
永平寺町 3 松岡が要であり経由地
大野市 2 大野サブ圏的な地区




越前町 4 × 市への吸収回避
南部は武生都市圏
武生 越前市 2 武生市含む
南越前町 3

敦賀/
小浜
若狭町 2 × 市への吸収回避
- おおい町 2 2005年のデータなら
小浜都市圏内合併(◎)
新市町村名をクリックタップしますと下部の表へ移動します。
都市圏欄は合併区域の主要部が所属する都市圏です。
【分類記号】
●:都市圏またはサブ圏の中心都市と、通勤先1位が
  合併区域内である市町村との合併。
◎:中心都市を含まない都市圏内・サブ圏内の合併。
△:上記以外で複数の都市圏には跨らない合併。
×:複数の都市圏に跨る合併全て。


市町村合併地図 (クリックタップで都市圏図へ)
平成12年(2000年)以降の合併です。
赤文字は旧市町村、黒文字は新市町村名、
下線は継続名称、灰色は未合併。




都市圏明細マップ (赤文字が都市圏の中心)
通勤10%圏を基本とする独自算出の都市圏です。
赤の点線で合併範囲の地名を囲みました。
都市圏毎に着色(上の図とは無関係の色です)。


以降の人口と面積は平成27年(2015年)、通勤は平成12年(2000年)のデータです。出典:国勢調査結果(総務省統計局)。
合併後の市町村人口右側の%は、平成22年から平成27年までの5年間での人口増減率です。

表の右端に追加した「人口割合・増減」は、1行目は合併後の新市町村内で各旧市町村が占める人口の割合(%)、
2行目は5年間での人口増減率(%)で増加は青、減少は赤です。1行目と2行目は直接関連しない数値です。

福井坂井地区(嶺北の一部)

福井市 2006年2月1日に、1市2町1村で合併
人口26,5904人(-0.3%)、面積536.41k㎡。
右の記号はページ上部の表に対応します。
自治体名と
平成27年
国勢調査
の人口

従/就
内/住
平成12年国勢調査での通勤先(%)
左から多い順1~5位。1%未満略。
10%以上を太字、都市圏毎に着色。




人口
割合

福井市
250,970
1.20
87.2
鯖江
2.6
春江
1.6
武生
1.5
丸岡
1.3
-



- 94.4
+0.1
清水町
9,585
0.62
34.5
福井
49.9
鯖江
6.2
武生
3.1
朝日
1.5
- - 3.6
-4.4
美山町
4,097
0.63
48.2
福井
39.8
大野
5.1
鯖江
1.3
- - - 1.5
-9.6
越廼村
1,252
0.71
58.8
福井
26.2
三国
2.5
鯖江
2.3
清水
★1.9
越前
1.9
- 0.5
-15.8
★は合併相手。福井都市圏内の合併です。
左端の背景色付き(ここでは福井市)は都市圏の中心。
欄の上の行は従業者/就業者比、下の行は自市町村内従業率。


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坂井市 2006年3月20日に、4町で合併
人口90,280人(-1.8%)、面積209.67k㎡。
丸岡町
31,806
0.82
51.1
福井
28.3
金津
4.1
春江
★3.8
坂井
★2.9
松岡
2.8




- 35.2
-2.0
春江町
24,596
0.81
42.3
福井
37.7
丸岡
★5.2
坂井
★3.6
金津
3.1
三国
★3.0
- 27.2
+0.4
三国町
21,057
0.94
63.4
福井
16.9
芦原
4.4
金津
4.2
春江
★3.4
坂井
★2.8
- 23.3
-4.3
坂井町
12,821
0.81
38.4
福井
28.7
春江
★7.8
丸岡
★7.7
金津
5.7
三国
★5.3
- 14.2
-0.9
★は合併相手。
福井都市圏北部の坂井郡4町で合併。
丸岡→三国は1.7%、三国→丸岡は2.2%(各6位通勤先)。

市域東部の丸岡は現存12天守の1つがある城下町、西部の三国
は新旧の港や景勝地東尋坊で有名で、市域中央部に春江・坂井
が立地。
JRが福井市内駅-春江駅-旧坂井町にある丸岡駅、の順。
私鉄が福井市-旧春江町-旧坂井町-旧芦原町-旧三国町。
車では福井市-旧春江町-旧坂井町の端-旧三国町の順。

旧三国町からの通勤先は次の欄のあわら市になった芦原・
金津へが2位・3位ですが、どちらにしても福井都市圏内合併
であり、郡名由来の坂井市のほうが新市名の違和感は少ない
と思われます。



あわら市 2004年3月1日に、2町で合併
人口28,729人(-4.2%)、面積116.98k㎡。
金津町
16,881
0.99
53.9
福井
17.9
丸岡
6.6
芦原
★4.4
三国
4.2
坂井
4.0




- 58.8
-2.5
芦原町
11,848
0.78
53.6
福井
14.0
三国
10.9
金津
★8.4
春江
3.7
坂井
3.1
- 41.2
-6.5
★は合併相手。
有名な芦原(あわら)温泉がある旧芦原町と、JR芦原温泉駅が
ある旧金津町とが合併。
逆に金津警察署は旧芦原町にありましたが、市の発足と同日
にあわら警察署に改称。
2町とも旧坂井郡で、中心部間約3.5kmと互いに最も近い町。
市名は人口が少ない方の芦原を平仮名化。
合併時は人口3万人以上だったので市制施行。

芦原からは三国も約4kmと近く、通勤者数は三国へが上回り
ますが、三国との合併では市名で揉めそう。
JR芦原温泉駅は前の欄の坂井市丸岡駅の隣駅で、長距離特急
が多数停車。
温泉街である芦原中心街には、えちぜん鉄道の駅あり。



永平寺町 2006年2月13日に、2町1村で合併
人口19,883人(-3.7%)、面積94.43k㎡。
松岡町
11,160
0.78
39.7
福井
43.7
丸岡
4.1
永平寺
★2.2
春江
1.8
金津
1.3




- 56.1
+0.02
永平寺町
5,720
0.64
43.0
福井
39.0
丸岡
4.4
松岡
★3.7
春江
1.5
上志比
★1.5
- 28.8
-7.6
上志比村
3,003
0.54
36.8
福井
36.6
勝山
6.9
永平寺
★5.5
松岡
★3.2
丸岡
2.9
- 15.1
-9.0
★は合併相手。
福井都市圏東部の合併です。
えちぜん鉄道・国道416号・中部縦貫道に沿う合併で西から、
福井市-[旧松岡町-旧永平寺町-旧上志比村]-勝山市の順。
合併前の3町村も合併後の永平寺町も吉田郡。
町名は有名なお寺の永平寺を採用するものの、自治体として
の核は人口が多い旧松岡町と思われ、旧永平寺町・旧上志比村
から福井市へ行く際も旧松岡町が経由地。



奥越地区(嶺北の一部)

大野市 2005年11月7日に、1市1村で合併
人口33,109人(-6.2%)、面積872.43k㎡。
大野市
32,638
0.90
80.4
福井
10.1
勝山
5.3
- - - 福井
都市圏
- 98.6
-6.1
和泉村
471
1.42
93.3
大野
★4.0
- - - - - - 1.4
-12.9
★は合併相手。
旧和泉村が県内で唯一接し、統計でその他に括られない
(10人以上)唯一の通勤通学先である旧大野市と合併。
旧和泉村も大野郡。
国道158号とJR越美北線が福井市側-大野-和泉の順。
山間部のため和泉→大野の通勤は4%に留まりますが、
大野サブ圏的な地区と思われます。


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丹南地区(嶺北の一部)

越前町 2005年2月1日に、3町1村で合併
人口21,538人(-7.0%)、面積153.15k㎡。
×
朝日町
8,973
0.66
39.2
鯖江
21.6
福井
20.7
武生
10.1
清水
2.4
織田
★1.7




鯖江
サブ
41.7
-4.3
織田町
4,415
0.81
56.6
福井
11.5
鯖江
10.8
武生
10.01
宮崎
★3.7
朝日
★3.5
- 20.5
-7.4
越前町
4,542
0.69
60.5
武生
11.4
織田
★6.93
鯖江
6.87
福井
5.3
宮崎
★3.2




- 21.1
-11.2
宮崎村
3,608
0.77
41.3
武生
19.7
鯖江
17.0
福井
10.7
織田
★4.4
朝日
★3.4
- 16.8
-7.5
★は合併相手。
福井都市圏の2町と武生都市圏の2町村が、市への吸収を敬遠
するように合併。全体としては鯖江を含む福井都市圏への通勤
が多いです。
旧朝日町・旧織田町・旧宮崎村は旧福井・武生・鯖江のうち
2~3市への通勤割合が拮抗しており、合併相手を1つの市には
絞れなかったという事情もありそうです。
合併前の旧4町村も合併後の越前町も丹生郡で、広域行政は
武生・鯖江と同じ丹南地区。
旧越前町中心部や旧織田町から武生・鯖江・福井へ行く際は
合併相手が経由地。旧4町村に鉄道なし。
旧越前町は「越前がに」の最大水揚げ地。



越前市 2005年10月1日に、1市1町で合併
人口81,524人(-4.8%)、面積230.7k㎡。
武生市
69,819
1.08
76.5
鯖江
8.9
福井
8.4
今立
★1.2
- -



- 85.6
-4.5
今立町
11,705
0.70
53.9
武生
20.5
鯖江
13.5
福井
8.8
- - - 14.4
-6.6
★は合併相手。
新市名が武生市でも不思議はなかった武生都市圏内合併です。
武生は越前国の国府が置かれた中心地。とはいえ旧越前町が
以前から存在し、新しい越前町も越前市より8か月早く発足
しており、越前市と越前町が隣り合うことになりました。



南越前町 2005年1月1日に、2町1村で合併
人口10,799人(-6.5%)、面積343.69k㎡。
南条町
5,306
0.58
40.7
武生
34.5
福井
7.9
鯖江
7.7
今庄
★5.3
敦賀
1.2




- 49.1
-2.8
今庄町
3,836
0.78
57.1
武生
22.7
福井
6.5
鯖江
4.9
南条
★3.6
敦賀
3.3
- 35.5
-10.0
河野村
1,657
0.46
38.9
武生
40.7
敦賀
5.2
鯖江
4.5
福井
3.3
越前
2.4
- 15.3
-9.7
★は合併相手。
武生都市圏南部の合併です。
JR北陸本線・国道365号・北陸自動車道が北から
旧武生市-[旧南条町-旧今庄町]の順。
海側にある旧河野村にとって合併相手は武生へ行く際の
経由地でもありませんが、合併後2013年の国道トンネル
開通で旧南条町が最も近い市町村(平成の合併前の中心部
基準)になることや、武生との合併よりは吸収感が薄い
ことから、3町村合併を選んだと想像できる枠組みです。
旧3町村・南越前町ともに南条郡。


嶺南地域

若狭町 2005年3月31日に、2町で合併
人口15,257人(-5.2%)、面積178.49k㎡。
×
三方町
7,812
0.87
68.9
敦賀
12.7
美浜
6.0
小浜
5.2
上中
★4.7
- 敦賀
都市圏
- 51.2
-5.6
上中町
7,445
0.97
59.7
小浜
26.5
敦賀
4.1
三方
★3.0
大飯
1.6
美浜
1.3
小浜
都市圏
- 48.8
-4.9
★は合併相手。
市への吸収を敬遠したような都市圏跨ぎ合併。
旧2町は人口が対等で、嶺南地域特有の事情として原発が立地
しない点でも対等。広域行政は敦賀も小浜も同じ嶺南地域。
若狭国の一部で旧三方町が若狭湾に面します。
旧三方町は三方郡、旧上中町は遠敷郡、合併後は若狭町のみが
所属する「三方上中郡」を新設。
国道27号・舞鶴若狭自動車道・JR小浜線が、東から
敦賀市-美浜町-[旧三方町-旧上中町]-小浜市の順。
三方-上中の中心部間は約14kmで、美浜-三方や上中-小浜
よりも離れています。



おおい町 2006年3月3日に、1町1村で合併
人口8,325人(-3.0%)、面積212.19k㎡。
大飯町
6,012
1.25
79.4
小浜
8.7
高浜
7.1
京都府
舞鶴市
2.3
- - - - 72.2
-0.6
名田庄村
2,313
0.67
57.8
小浜
32.5
大飯
★2.6
上中
2.2
高浜
1.4
敦賀
1.2
小浜
都市圏
- 27.8
-8.7
★は合併相手。
上の表より5年後の2005年国勢調査では大飯(おおい)→小浜も
10.1%となり、基準値の通勤10%を超えて小浜都市圏化。
人口のほか、財政面でも大飯原発が立地する旧大飯町がおおい町
の核と思われます。
旧大飯町・おおい町は大飯郡、旧名田庄村は遠敷郡。

旧名田庄村中心部(旧村役場~小・中学校付近)からは旧大飯町
中心部よりも小浜市中心部が近いのですが、小浜市への吸収合併
ではなく旧大飯町との対等合併をめざしたこと等を書いた本を
元村長が自費出版していて、合併形式も編入ではなく新設。


まとめ
「福井市、越前市、大野市」
 の3か所は、都市とその周辺部との合併。
 大野市もここに分類してよいかと思います。

「坂井市、あわら市、永平寺町、南越前町、おおい町」
 の5か所は、同一都市圏内の町村同士の合併。
 そのうち南越前町の旧河野村とおおい町の旧名田庄村
 は、市との合併に比べれば対等な相手を選びましたが、
 合併相手が主要経由地ではないうえに人口格差が大きめ
 の合併でした。

「越前町、若桜町」
 の2か所はそれぞれ、福井・鯖江・武生が並ぶ複雑な
 都市圏域、原発立地の有無、という地域特有事情も
 あってか、比較的人口規模が近い町村同士が都市圏を
 跨いで合併しました。

理由不明な組み合わせは、ありませんでした。

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2018.2.5 公開しました。
2019.11.27 新市町村名の右に人口増減率を追加、表の右端を旧市町村毎の人口割合・増減率にしました。
2020. 4.22 ページ下部に都市圏関連目次を掲載しました。都市圏を1ページ目、合併を2ページ目という扱いをやめました。